1.     複数の転職エージェントを並行して利用する時の注意点 

転職活動を進める中で、複数の転職エージェントを併用することは珍しいことではありません。各エージェントが持つ求人の特性やサポート体制の違いを活かすことで、より理想的な転職の実現が期待できます。

一方で、複数のエージェントを利用する際の注意点を押さえておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。

本コラムでは、複数のエージェントを上手に活用するためのコツと、陥りがちな落とし穴について解説します。

1.1.    転職エージェントにも種類がある

転職エージェントは、大きく「大手・総合型」と「特化型」の2種類に分けることができます。それぞれ専門分野や提供できるサービスは異なるため、事前に調べた上で希望条件や志向に合った転職エージェントを併用しましょう。

1.1.1.  総合型エージェントの特徴

総合型エージェントは、様々な業界や職種の求人を取り扱っています。そのため、求人数が多く、異業種への転職を考えている方や、業界・職種が定まっていない方に適しています。

1.1.2.  特化型エージェントの特徴

特化型エージェントは、IT、Web、ゲーム、飲食など、特定の業界や職種に特化したサービスを提供しています。業界に精通したコンサルタントが多く、専門的な知識やアドバイスを得られるのが強みです。

1.2.    複数エージェント利用のメリット

次に、複数の転職エージェントを併用することで得られるメリットを見ていきましょう。

1.2.1.  幅広い求人情報を得られる

各転職エージェントには、得意とする業界や職種、取り扱う求人の種類などに特色があります。

複数のエージェントを利用することで、自分の希望に合った多様な求人情報を入手で気、また非公開求人は各エージェントによって異なるため選択肢が広がるでしょう。

1.2.2.  多くのアドバイスがもらえる

転職のプロであるキャリアアドバイザーは、それぞれ専門分野や経験が異なります。複数のアドバイザーから意見を聞くことで、自分の強みや適性を多角的に分析してもらえます。また業界の動向や企業の実情など、幅広い情報を得ることができるでしょう。

1.2.3.  理想のキャリアアドバイザーと出会える

転職活動を成功させるには、キャリアアドバイザーとの相性が重要です。複数のエージェントを利用すれば、自分に合ったアドバイザーを見つけやすくなります。親身になって相談に乗ってくれる、的確なアドバイスをくれる、応募書類の添削が丁寧であるなど、自分が求めるサポートを提供してくれるアドバイザーと出会えるかもしれません。

1.3.    複数エージェント利用のデメリット

一方で、複数の転職エージェントを利用することで生じるデメリットもあります。以下の点に注意が必要です。

1.3.1.  スケジュール管理が難しくなる

複数のエージェントを利用すると、それぞれのキャリアアドバイザーとのやり取りや、応募先企業の選考スケジュールを管理することが必要になります。特に書類選考や面接の日程が重なってしまうと、準備不足につながりかねません。効率的な転職活動のためには、スケジュール管理を徹底することが欠かせません。

1.3.2.  同一求人に重複応募してしまう恐れがある

企業が複数の転職エージェントに同じ求人を依頼することはよくあります。そのため、異なるエージェントから同一の求人を紹介される可能性があるのです。

重複応募は企業側に「管理能力がない」と思われるリスクがあるため注意が必要です。応募先の管理を怠らないようにしましょう。

1.3.3.  内定への返答時期が重なることがある

複数の企業から内定をもらった場合、返答の期限が重なってしまうことがあります。

第一志望の企業の選考結果が出ていないのに、他社への返答を迫られるようなケースです。こうした状況を避けるためには、選考のタイミングを意識しながら応募先を調整することが大切です。

1.4.    複数のエージェントを使いこなすコツ

複数の転職エージェントを利用する際は、以下の点に気をつけることでより良い転職活動につなげることができます。

1.4.1.  併用していることを伝える

転職エージェントに、他社も併用していることを正直に伝えておきましょう。隠す必要はなく、むしろオープンにすることで、選考スケジュールの調整がしやすくなり、より手厚いサポートを受けられる可能性が高まります。

ただし、他社にどの企業を紹介してもらっているかまで詳しく伝える必要はありません。

1.4.2.   応募先企業の管理を徹底する

異なるエージェントから同じ企業を紹介されていないか、応募先の管理を怠らないようにしましょう。

応募したい求人が重複していた場合は、担当アドバイザーとよく相談して応募する企業を選ぶことが賢明です。

1.4.3.  メインで利用するエージェントを絞る

転職活動が佳境に入ってきたら、メインで利用するエージェントを1～2社に絞ることをおすすめします。信頼できるアドバイザーと二人三脚で進めることで、選考に集中しやすくなるはずです。

とはいえ他社のサポートが良ければ、併用を続けるのもありでしょう。状況に応じて柔軟に判断していきましょう。

1.4.4.  紹介料は気にせず、自分に合った企業を選ぶ

転職エージェントは、求職者が入社した際に企業から紹介料を受け取ります。そのため不本意に紹介料の高い企業ばかりを勧められるのでは？と不安に感じる方もいるかもしれません。

しかしそこは求職者が気にするべきところではありません。また舞jobでは紹介料目的の不誠実な提案は厳禁としています。あくまで求職者の希望や適性を第一に考え、最適なキャリアを提案することを徹底しているので、安心して転職活動に臨んでいただけます。

1.5.    舞jobがあなたの転職活動を支援します

複数の転職エージェントを活用することで、理想の転職を実現できる可能性は高まります。とはいえ、その過程では様々な不安や迷いが生じることもあるでしょう。

舞jobでは、求職者の立場に立ったきめ細やかなサービスを心がけています。担当のキャリアアドバイザーがあなたの希望をヒアリングし、丁寧にサポートします。応募書類の添削、面接対策、条件交渉など、転職活動のあらゆる場面であなたを支援します。

エージェントの併用に不安を感じたら、ぜひ担当アドバイザーに相談してみてください。プロとしての知見を基に、あなたに最適な活用法をアドバイスします。「この企業の選考が進んでいるから、ここは控えた方が良い」など、具体的な提案も可能です。

舞jobと二人三脚で、理想のキャリアを実現していきましょう。