【退職時の心得】芸能界を離れる際の手続きと心構え
目次
1. 【退職時の心得】芸能界を離れる際の手続きと心構え
芸能界から一般企業への転職を考える際、多くの方がどのようにして現在の芸能事務所との関係を終わらせ、新たなキャリアへと進むべきか悩むことでしょう。
本コラムでは、芸能界を離れる際の退職手続きで気をつけるべきポイントと心構えについて解説します。
1退職前の準備
まずは退職する前にやるべきことを紹介します。
1退職意思を再確認する
一般企業への転職を目指して退職を検討している場合は、自己のキャリア目標や将来設計を見つめ直し、退職の決断が本当に正しいかをよく考えましょう。
退職の意向を一度伝えた後に意見を変えるのは難しく、同僚や上司による説得や、組織内での立場に影響を及ぼすことも考えられます。後悔のないよう、慎重に考えることが重要です。
2 退職後の生活について考える
もし次の職場がまだ決まっていない場合は、退職後の生計をどう立てるか計画する必要があります。無収入の期間をどう過ごすか、転職活動はどのように進めるかを事前に計画し、将来への不安を最小限に抑えるためにも貯金をしておくことが賢明です。
3引き継ぎについて
芸能界の場合、次の担当者へ業務を引き継ぐための正式なマニュアル作成が求められることは少ないでしょう。ただし、もし引き継ぎが必要な情報がある場合は、簡潔にまとめておくと円滑に退職を進められます。例えば連絡先リストや、進行中のプロジェクトの概要などを整理しておくと良いでしょう。引き継ぎ資料の作成は、退職の意思を伝えた後で取り掛かるようにしましょう。
4 資料やデータの整理
芸能活動を通じて蓄積した個人的な資料やデータ、例えば写真や映像、台本などは、退職前に整理しておくことをおすすめします。必要なものは自分用にコピーを取り、オリジナルは事務所に返却するのが一般的です。また、SNSアカウントやブログなど、芸能活動に関連する個人的なアカウントの取り扱いについても、事務所の方針を確認しておきましょう。アカウントの削除や引き継ぎが必要な場合は、早めに対応することが大切です。
1.2. 転職活動をはじめる際の注意点
芸能界で活動していた方が転職活動をするときに気をつけるべきことを紹介します。
1すでに芸能界を引退している方
すでに芸能界を引退している場合、転職活動を始めることに不安を感じる必要はありません。
舞jobに相談してくる方のほとんどは、すでに芸能界を引退しています。もしくは芸能事務所に在籍しているものの仕事がない状態の方もいらっしゃいます。
2芸能活動と並行して転職活動をする場合
現役で芸能活動を続けている方の場合は、自分の意思で転職活動を始めることが大切です。転職活動をする時期が決まっている場合も、あらかじめ事務所に伝えておくべきでしょう。
芸能活動を並行して続けることも可能ですが、引き止められる可能性があるため、自分の意思をはっきりと伝えることが重要です。
また雇用期間や契約書の内容を事前に確認し、契約上の義務や条件を理解しておくことが必要です。
1.3. 退職を伝える際の注意点
芸能界で退職を伝える際には、タイミングや伝え方に注意が必要です。ここからは、芸能界特有の状況を踏まえて、退職を伝える相手とその方法を解説します。
1. マネージャーや担当者へ相談する
芸能界では、直属の上司に当たるのがマネージャーや担当者となります。退職を考えている場合は、まず信頼できるマネージャーや担当者に相談しましょう。この段階では、正式な書類の提出は不要です。今後の手続きや、事務所との契約についてアドバイスを求めることができます。
2. 事務所の都合を考慮する
芸能界では、撮影やイベントなどのスケジュールが優先されます。退職の意向を伝える際は、事務所の都合を考慮することが大切です。例えば、大きな仕事の直前や、多忙な時期は避けるようにしましょう。マネージャーや担当者と相談の上、適切なタイミングを選ぶことが円滑な退職につながります。
3. メールではなく口頭で伝える
芸能界では人間関係が重要視されます。退職の意向をメールで伝えるのはリスクが伴うため、退職の意向は直接面談で伝えるようにしましょう。事前にアポイントメントを取り、落ち着いて話し合える環境を整えることが大切です。
4. 組織の上層部への相談は慎重に
事務所のトップに直接退職の意向を伝えるのは、慎重に検討する必要があります。事務所によっては、トップがマネジメントに直接関与していない場合もあるでしょう。まずは身近なマネージャーや担当者に相談し、事務所内の手続きや慣習に沿って進めることが賢明です。
1.4. 退職理由の考え方
芸能界での退職理由は、一般企業とは異なることがあります。ここからは芸能界で適切な退職理由を選ぶためのポイントについて解説します。
1. 「個人都合」が望ましい
芸能界を離れる理由として、「今後のキャリアを考えた結果」と伝えるのが適切でしょう。具体的には、「新しい分野に挑戦したい」「自分の可能性を試してみたい」といった前向きな理由を挙げることで、円満な退職につなげられます。事務所との関係性に配慮しつつ、自身の意思を明確に伝えることが大切です。
2. 前向きな理由を挙げる
芸能界特有の人間関係やシステムへの不満、将来への不安など、ネガティブな理由を退職の動機として伝えるのは避けましょう。事務所との関係性を損なう可能性があります。あくまでも、自身のキャリアを前向きに考えた結果として、退職を選択したということを強調するようにしてください。
1.5. 退職の意思を伝える時のポイント
芸能界で退職の意思を伝える際には、事務所との信頼関係を維持しつつ自分の意思を明確に伝えることが重要です。ここでは、スムーズに退職を受け入れてもらうためのポイントを紹介します。
1. 決意を伝える
退職を伝える時は、自分の意志が固いことを強調しましょう。その際、事務所や関係者への感謝の気持ちも忘れずに伝えましょう。「事務所には大変お世話になりましたが、今後のキャリアを考えた結果、この決意は変わりません」というメッセージを伝えることで、不要な引き止めを避けることができます。
2. 退職日の希望は柔軟に
「私は○月○日での退所を希望していますが、事務所の都合や引き継ぎなどについては柔軟に対応したいと思います」という形で、具体的な日程を提案しつつも柔軟性を持たせることが肝心です。一方的に退所日を伝えるよりも、事務所と相談を重ねることで、双方が納得する結果が得られやすくなります。
3. 転職先を伝える必要はない
一般企業への転職が決まっている場合でも、転職先の会社名を事務所に伝える必要はありません。芸能活動を通じて知り合った企業関係者とのつながりを考慮し、情報を伏せることで、無用なトラブルを避けることができます。
6. 退職が決定した後の手続き
芸能界を退所する際には、一般企業とは異なる手続きが必要となります。ここでは、退所後の流れについて解説します。
1. 事務所との契約関連の手続き
退所が決定したら、事務所との契約関連の手続きを進める必要があります。マネジメント契約の解除、出演料や印税の精算など、事務所の指示に従って必要な書類を準備し、手続きを行いましょう。不明点があれば、マネージャーや担当者に確認することが大切です。
2. ファンやメディアへの対応
芸能界を退所する際は、ファンやメディアへの対応も重要です。事務所と相談の上、適切なタイミングでSNSやブログを通じて退所の報告を行いましょう。ファンへの感謝の気持ちを伝えつつ、今後の活動への応援を求めることで、円満な引退が可能となります。メディアからの取材依頼があった場合は、事務所の方針に従って対応することが賢明です。
3. 書類に不安がある場合は
退職後に必要な書類は、所属事務所と内定先企業の指示に従って用意すれば問題ありません。舞jobでは、柔軟に対応ができる企業と提携しているため、書類が不足しているからといって内定が取り消された事例は一度もありません。
7. 円満な退職を目指しましょう
芸能界を離れる決断は、多くの人にとって悩ましいものです。しかし自分の意思を明確に持ち、事務所との信頼関係を大切にしながら行動することで、円満な退所が可能となります。今回お伝えした内容を参考に芸能界でのキャリアを締めくくり、新たなステージへ踏み出しましょう。そして退所の手続きやタイミングで不安を感じたら、いつでも舞jobにご相談ください。あなたの新しいキャリアを全力でサポートします。