【芸能界から一般企業へ】転職時のアピールポイント
芸能界で活躍してきた方が一般企業へ転職する際、どのようにこれまでのキャリアやスキルをアピールするべきなのでしょうか。
本コラムでは、声優、芸人、アイドルの方々に共通する転職時のポイントを解説します。
目次
1 声優の場合
声優として活動していた人が転職の際にアピールすべきポイントを詳しく解説します。
1.キャリア
声優を目指す過程では、専門学校で学んだり、厳しい上下関係の中で礼儀作法を身につけたりと多くの努力を重ねてきたはずです。しかし声優の世界では必ずしも頑張りが報われるとは限りません。
そのような環境で努力を続けてきた経験は、転職先でも高く評価されるでしょう。
2. スキル
声優は台本を読むだけでなくキャラクターを魅力的に表現することが求められます。そのためには、勤勉さと高い表現力が必要不可欠です。これらのスキルは、営業職など言葉を使うあらゆるポジションで活かすことができます。
例えば、営業先との会話の中で言葉の選び方ひとつで相手の印象を大きく変えられるでしょう。また事務職であっても、上司や同僚とのコミュニケーションの中で、表現力を発揮することができます。
2 芸人の場合
芸人として活動していた人が転職の際にアピールすべきポイントを詳しく解説します。
1. キャリア
芸人の世界は実力勝負の世界です。お客様を笑わせるために日々ネタ作りに励み、ライブやテレビ出演で実力を発揮します。また多くの芸人はコンビやグループで活動するため、チームワークやコミュニケーション能力も磨かれています。
特に、若手芸人はライブでの集客やチケット売りの手にも奮闘します。集客数が芸人の評価に真っ直ぐ厳しい世界で、営業力やプロモーション能力を身に着けてきたはずです。世界では、コンテストやオーディションが重要な登竜門になります。このような厳しい世界で勝ち抜くためには、ネタの質はもちろん忍耐力やメンタルの強さも必要です。このような努力を積み重ねてきた経験は、転職活動でも評価されます。
2. スキル
芸人に求められるのは何よりもお客様を楽しませる力です。そのためには表現力や愛嬌のある人柄が欠かせません。またネタ作りではアイデア力が求められ、舞台の上では観客の反応を敏感に察する洞察力も重要です。
さらに芸人は自分の弱みや失敗をネタにして笑いに変える度胸も持ち合わせています。自分の短い所をさらけ出しそれを受け入れた懐の深さは人としての魅力につながります。
一般企業では、コミュニケーション能力や協調性、ストレス耐性などのヒューマンスキルが重視されます。具体的なエピソードを交えながら、自分の人間力をアピールしていきましょう。
3 アイドルの場合
アイドルとして活動していた人が転職の際にアピールすべきポイントを詳しく解説します。
1. キャリア
アイドルの仕事は歌やダンスのパフォーマンスだけではありません。ファンとの交流会やSNSでのコミュニケーション、グッズ販売など多岐に渡ります。またアイドルグループに所属している場合は一人称がキャラクターを作り、グループ全体の人気につなげることも重要です。表舞台に出るだけではなく、ライブでの集客にも力を注ぐ中で、営業力やプロモーション能力、コミュニケーション能力などを磨いてきたはずです。
アイドルは常にファンの声に耳を傾け、ファンを作る姿勢が求められます。ファン一人一人と丁寧に大切に向き合う姿勢は、顧客サービスの現場で最大限使えるでしょう。具体的な活動内容と、そこから得た学びを詳しく伝えることが大切です。
2. スキル
アイドルに必要なのは、人を惹きつける魅力です。歌やダンスの技術は基本ですが、愛嬌ある人柄やファンに元気を与える明るさも重要です。アイドルグループ内でのチームワークも、他のメンバーと協力し、統一感のあるパフォーマンスを作り上げる上で必要不可欠です。
アイドルの自己の長所を最大限に活かしつつもチーム全体のバランスを考慮して行動する能力は、組織でのチームワークを発揮する上で役立ちます。
一般企業では、コミュニケーション能力、協調性、チームワークなどの人間関係スキルが重視されます。アイドルとして培われたこれらのスキルは、具体的なエピソードを交えることでアピールすることができるでしょう。
アイドルとしての経験は一般企業でも価値があるため、自身の強みを信じて転職活動に臨むべきです。
4 エージェントからのアドバイス
本コラムで取り上げた3職種に共通したアドバイスを紹介します。
1. 自信と過信の違いを意識する
転職の面接では、自分の強みを自信を持ってアピールすることが大切です。しかし、時として自信と過信の境界線は曖昧になりがちです。「自分にはコミュニケーション能力がある」と言うだけでなく、それを裏付けるエピソードを用意しておくことが重要でしょう。まずは自分が自信を持っている部分を転職エージェントに伝えてみましょう。どの部分を強調すべきか客観的にアドバイスしてくれるはずです。
2. 芸能界での活動は、スキルになる
転職活動の中で「これまでの経験が新しい職場で活きるとは思えない」と諦めてしまう方が少なくありません。しかし、芸能活動を通して培ってきたスキルは、業界を問わずあらゆる場面でプラスに働くはずです。転職エージェントは、あなたの経験を新しいキャリアに置き換えて考える手助けをしてくれます。まずは、自分がやってきたことを全て伝えてみましょう。エージェントがあなたの強みを引き出し、アピールすべきポイントを整理してくれるはずです。
3. 長期的なキャリアプランを立てる
転職は、長期的なキャリアプランの中で考えることが大切です。特に芸能界からの転職の場合、最初の転職先が理想の職場でなくとも、将来に向けた一つのステップと捉えることが重要です。20代の方であれば、29歳までには理想の職場に巡り合えるようにキャリアを設計しましょう。30代の方であれば、35歳までにはキャリアの方向性を定めたいものです。転職の際の年齢の壁を意識しつつ、長期的な視点でキャリアプランを考えていくことが、転職成功の秘訣と言えるでしょう。
5 あなたの魅力をアピールするために
芸能界で培ってきた経験は、必ず新しいキャリアでも活きるはずです。自分の強みを信じ、転職エージェントを上手に活用しながら、新たなステージにチャレンジしてください。
舞jobは、あなたの挑戦を全力で応援します。